実例
教育関連情報
私立小学校に籍を置く不登校児童を午前中お預かりしています。
学年や学校名、不登校になった事由は非公表にさせていただきますが
当教室では現在進行形で「ホームスクーリング」を行っています。
「ホームスクーリング」とは保護者が子供を学校に通わせるのではなく、家庭を拠点として教育を行うことです。
「ホーム」なのでお家で勉強しないといけないかというとそういう定義はありません。
このご家庭はご両親ともに働いていらっしゃるので、当教室におこしいただいています。
学校との面談をして、当教室で勉強している時間数を出席扱いとしていただきました。
教務担当の先生が当教室におこしになりノートなどを実際に確認していただきました。
前学年の3学期の主要教科の成績は、学校から提示された評価指標をもとに私が評価し、その評価をもとにして学校の評定(いわゆる通知表)をつけることになりました。
正直「こんなんありなの?」という気持ちもありました。
学校に行っていないのに通知表がつけられることに後ろめたさを感じましたが、
学校生活や出席状況、活動報告を含めた「調査書」提出が義務付けられている中学を受験するのであれば、
学校や保護者、当教室のような教育機関が穏やかに話し合ってお子さまがもっとも勉強しやすい形を整え、受験機会を確保することのメリットの方が
お子さまの将来にとって重要だと考えました。
今回のケースのように学校の理解、保護者の方と学校との良好な関係があれば、「ホームスクーリング」は公立の小中学校でも可能です。
漫画『二月の勝者』には保健室登校の生徒が成績をつけてもらうために歯を食いしばって教室に入る場面がありました。出席扱いではあるが、授業を受けていないため成績が付けられないと担任にいわれ、受験したい中学には成績を含めた「調査書」が必要だったからです。
コロナ下で学校に行かない選択が許される中でリモートでも成績評価ができるようになり、「学校に行かない」選択が比較的容易になりました。学校との話し合いで、学校に行かなくても成績をつけてもらえる可能性があります。
今回は中学受験を前提にお話ししましたが、「ホームスクーリング」にはいろんな形があります。中の巻で詳しく見ていきますね。
当教室では「識のコース」でホームスクーリングが可能です。
在籍校との連携もお手伝いいたします。